世界へとびだせ.COM インタビュー
アメリカでがんばる編
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中学1年の夏休みに一ヶ月間イギリスに語学留学する。27歳の時に渡米。語学学校に通い英語を猛勉強する。その後"人との出会い"を自分のテーマとし、人との直接の出会いがある旅行会社をニューヨークに設立する。
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さて、今回のゲストは、熊本生まれのNew Yorker, 荒木淳之介さん。2005年9月にManhattanに旅行会社を設立された青年企業家です。
荒木さん、それではまず、御社のPRを30秒以内でどうぞ(笑)
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※インタヴュアー⇒わたなべ美紀 世界へとびだせ.COM サンフランシスコ事務局代表
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荒木です。よろしくお願いします!自分の会社 ONE International
Corp.は、New Yorkの観光、生活、勉強を楽しみたい方々をsupportする旅行会社です。主な業務はNY Metro
Toursというguide tourの主催と、留学の斡旋などです。詳しくは弊社のWebサイトをご欄ください! |
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旅行会社をやろうと決めたのは、どんな理由からですか? |
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自分がこのNew Yorkで得てきたもの... 語学力、Manhattanの楽しみ方のknow
howや、友人、知人、business partnerなどの人脈... これらを有効に生かし、且つ、すぐにお客様にserviceとして届けられる仕事はないだろうか?と考えて、tour
guideや留学斡旋の仕事を始めました。それと、自分のthemeが"人との出会い"なもので。 |
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"自分のtheme"をお持ちなんですね。それって素敵ですね。 |
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Internetの普及などから、色々な意味で便利な世の中になったけど、なんやかんや言っても、"人との出会い"が自分らの一番の財産ではないのかと思うんです。それで、人との直接の出会いがあるこの事業を選びました。 |
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"ひととの出会い"を大切にしているNY Metro Toursなら、きっと参加した人も楽しめそうですね。「この仕事をやってて良かった!」って思えるのは、どんな時ですか?
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なんといっても、私たちのserviceにお客様が感動してくれた時。tourの最後にお客さんから、笑顔で心から「ありがとう!」って言ってもらえた時です。自分の会社ではtour終了後に代金を頂いています。私自身もguideをするのですが、たまにお客さんの「ありがとう」が嬉しくて、「お金なんかいいですよ!」と言いたくなる時もあります。生活が掛かってるんで、"心の中"で言うことにしてますが(笑)
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これからN.Y.でMetro Toursさんに参加する人は、心から「ありがとう!」と言いましょう。そしたら何かオマケがあるかも?(笑) 荒木さん、逆にお仕事で"苦労されている点"はありますか?
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ちょうど今が、この事業を始めて最初の冬なのですが、旅行業は季節に応じた浮き沈みが激しくて、特にN.Y.の冬の時期は、旅行業界は厳しいのが現状です。
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私も"旅行オタク"の部類だけど...。まぁ、冬の寒い時期は南国へ旅したくなるのが人情かもしれませんね。
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ええ。なので、今年の目標は、3月から11月までの間に頑張って1年分の売り上げ目標をクリアしてしまい、この次の冬の時期はvacationを取るつもりです。そのために現在、奮闘中です!
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楽しい目標があれば、それだけmotivationもあがるものですね。で、目標達成の秘密兵器は何ですか?
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お任せ下さい!日本で今や空前のブームといわれるHG!3月末に世界中から1万人のハードゲイが結集するクラブイベント"Black
Party 06"への参加ツアーを実施します。なんか宣伝みたいになってすいません(笑) |
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HGじゃなくても、ちょっと覗いてみたい感じ。(笑) さて、ここで話題をちょっと戻して、現在の会社を創設されるまでの流れを、お話いただけますか?
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この話を語ると、とても長くなって1週間くらいかかってしまうので(笑)、簡単に説明します。自分にとっての最初の"海外"は中学1年生の時。友人に誘われてイギリスに1ヶ月間、語学留学をしました。その留学プログラムは、日本全国から小学校3年〜高校3年までの60人が参加し、ヨーロッパからの100人と合わせて総勢160人くらいが、ロンドン郊外にある女子大学を夏休みの間だけ借り切って寮で共同生活をし、語学や文化を学ぶ... というカリキュラムでした。
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世界へとびだせ.COMでもそういう企画、やりたいです。お友達がたくさんできたでしょうね。 |
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はい、それはもうたくさん!授業はよくサポっていましたが、とにかく楽しかった事を思い出します。20歳になってからの5年間は、有給休暇を使って、毎年10日間Los
Angelesに3, 4人の友達と旅行をしました。あの頃は英語をろくに話せなかったにもかかわらず、かなり冒険してましたが、海外でいろいろな事を体験すると、自分でも知らない間に何か成長しているものですね。
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いや、それまでも海外旅行は結構していた方なのですが、正直言って、本格的に海外で勉強するまでは英語は全くダメでした。追い込まれないとやる気が出ない性格なんで(笑) そして、27歳(2001年)の時に、縁があってアメリカで生活する機会を得ました。人生の再出発ってとこでしょうか。まずは英語からだ!と、語学学校にN.Yで1年、San
Franciscoで半年通い。そしてN.Y. Berkeley Collegeを2004年の10月に卒業しました。ところが、11月末に事故に遭ってしまって。
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まぁ!交通事故?! |
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6時間生死の間をさ迷うという大事故で、一昨年の12月から去年の3月末まで、ずっと日本で療養をしていました。その日本にいる間にも色々なことがあり、
いろいろなことを考えましたが、結局アメリカでの独立の夢を捨てきれず、New Yorkに戻り会社を設立しました。 |
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なぜNew Yorkだったのでしょうか?
Californiaの方がお天気がいいじゃないですか? |
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San Franciscoにも語学を勉強するために半年間住んでいたのですが、気候が良すぎて、自分に合いすぎていたのがかえってマズかったのか、勉強が捗らず、遊んでばっかりいましたからね(笑) でも、西海岸時代の経験が自分の
語学力をアップしてくれた、とも思います。あらためて、"自分にとっての勉強やビジネスの場"として考えた時、ジメジメした暑さや、熊本出身なので日本では体験した事のない寒さがあるN.Y.に住むほうが生活にメリハリが効いて良いと判断し、N.Y.に決めました。
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U.S.への移住を決断したときの、ご家族の反応は? |
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日本で働いていた会社でもある程度の地位にいたし、27歳と若くはない海外生活のstartだったので、家族や友達には反対されました。でも、良いも悪いも自分で決めた道だから、自分を信じてアメリカに来ました。
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"自分を信じること"は、この国では特に重い意味を持ちますね。海外での生活にstressはありませんでしたか?
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まず一つ目は、言葉。ある程度英語で会話ができるようになるまで、結構時間が掛かりましたから。第二に、年齢。学校ではclass
mateたちのほとんどが年下だったので、慣れるまでは気苦労が要りました。第三に...孤独かな。こっちに来た当初は寂しくて...。
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Christmas Seasonなんかは特に寂しいですよね? |
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ええ、もう寂しくて涙を流した時もありましたよ。マジで(笑) でもAmericaにきて良かったのは、世界各地、日本各地に友達が出来たことです。今では世界のどこにでも、友達を訪ねて遊びにいけます。
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N.Y.で起業してみて、日本とのbusinessの違いを感じましたか?
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日本的なbusiness modelでは、「少しずつ信頼を得ていき、その先にbusinessに結びつく」という話が多いようですが、Americaでは、「まずは一緒に仕事をしてみて、合うか合わないかはそれから決める!」みたいなところがあるじゃないですか。自分の会社みたいな中小企業にとっては、有難い国です。ちなみに、現在弊社の提携先はnative企業ばかりで、日系の会社はzeroなんです。
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荒木さんにとっての、"アメリカ人像"はありますか? |
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職業がら、Americaの歴史などについても勉強しているのですが、Jimcrow制度(白人と黒人を住み分けさせる制度)は、1950年代まで実施されていました。という事は、人種差別が今からたった50年前までは、公然と法律で認められていたのです。考え方や習慣の違う人種が入り交ざったAmerica社会では、良くも悪くも積極的で自己主張の強い人間だらけ。そうでなければ生きていけない。アメリカという国の中で、多種雑多な人間が共存していけないのだと感じます。最近の日本人も積極的に行動し、自己の主義、主張が強くなってきたと思いますが、それらを勘違いすると、単なる"わがまま"になってしまう。これは気を付けないといけないと思います。
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10年後のあなたは、どこで何をしていると思いますか? |
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はい。10年後はHawaii、もしくはカリブで暮らしています(断言) |
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なーんだ、やっぱり将来は南国に戻るのね(笑) さて最後に、今後世界へとびたとうとする後輩たちに激励をお言葉を。
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生きていると必ず岐路... 人生の選択、があると思います。どちらか決めるまでは、納得がいくまで時間をかけて良いと思います。しかし、一度自分の胸の中で決めたら、自分が決めた道がたとえけわしくても、自分を信じ進んでいくべきだと思います。一歩進めば、そこで全く違う自分になれる。
そして新しい何かが掴めると、自分は思います。 |
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たくさんのkey wordは、"自分を信じて進め!"ですね。今日は荒木さんから世界へとびだせ.COMへ、九州男児のチャレンジ精神の真髄を伝授して頂いた気がします。ありがとうございました!
(完) |
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※本インタビューは、2006年に取材されたものです。
ご本人の了解を得て、Global Persons http://www.globalpersons.net の
掲載インタ ビューと重複掲載させていただいています。
インタビュアー:若井美紀
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